ユニクロや、GU、ファーストリテイリング社に大きな夢を抱き、毎年500名以上の新入社員が入社されるが、そのなかで一部は私のように退職に至るケースがある。筆者も2018年に退職をしたわけだが、いま当時を振り返るともっと戦略的な退職ができたと思っている。こちらの記事はタイトルどおり、退職前にもっと真剣に考えるべきことは何かについて自分自身の経験をもとに述べていきたい。
退職理由を三つ書き出し、それは本当にいまの会社で解決できない問題なのか再考する
今の会社で退職を考えたのならまず退職理由を明確にすべきである。筆者もそうだったが、退職する明確な理由があったにも関わらず、転職してからもこれで本当によかったのか後悔する場合が多くある。
それの一番大きな理由は退職前の退職理由が本当にどうしようもない理由ではなかったためだ。下記の動画でも自分が2018年にユニクロ・GUを退職した本当の理由を述べているが、箇条書きにして振り返ったのは最近である。当時はそこまで真剣に考えていなかった。今振り返ると考えたくなかったかもしれない。なぜなら、いまの苦しい状況からとにかく逃げたいという気持ちが多くあったからかもしれない。
今更だが、当時思っていた退職理由は退職前に人事部などに相談していたら解決できたのもあったかもしれない。そういったベストを尽くしてないところが残っていると、辞めてからも後悔することがあるため、退職理由が本当にいまの会社では解決できない問題なのか再考してほしい。
転職は焦らず、納得できるまでとことんやる。最低でも1年は準備する
筆者もそうだったが、転職で一番失敗してるパターンは感情的になって事前準備なしに上司に退職の申し出をすることである。私の場合はまだましで次の転職先が決まってから上司に報告をしたが、次が決まってないのに先に退職日を決めてしまう人もいる。
この記事を見てくれた方はいったん深呼吸し、落ち着いていただきたい。
転職は絶対に感情的になってはいけない。基本何か会社に不満があって退職される場合はより良い条件で転職できない場合が多い。なぜなら、転職エージェントはとにかく早く決めて売上にしたいし、転職先の受け入れる側は転職者の年収を安くすればするほど経費の節約になるため、焦れば焦るほど不利な条件になる。
だからといって1年以上の長期戦となると、正直疲れて自分自身がしんどくなる。当然エントリーシートの記入提出や、何回も続く面接など、普段の仕事をしながらやるわけで転職活動は楽にできるものではない。
転職前と転職後の日常をイメージしておく。家計簿は必ず事前に比べておく
当たり前だが、転職先に転職が決まったときのことを想像しておく必要がある。いままでは新宿だったオフィスが渋谷になったら何が変わるのか、出社時間、退社時間は変わらないのか、万が一年収が下がるのであれば住宅ローン、車のローン、固定資産税、車の保険など、未来日の支払いに問題がないのか事前に未来家計簿と比べておく必要がある。
筆者の場合はユニクロから転職した際に年収が100万以上下がったため、住民税が増えたことによって苦戦してた記憶がある。去年の給与が翌年に反映されるため、気を付ける必要がある。あとは車のローンをボーナス払いにしていたが、転職して半年間は賞与がなかったため、また貯金を崩してしまったこともある。ほかには福利厚生面でいままで家賃手当があったり、決算賞与があったり、単身赴任手当があったりと、経済的な面は事前に想定しておかないと本当に痛い目に会うので、先輩や、転職経験のある友達に色々聞いてから判断したほうがよい。
転職先での10年後をイメージしながら自分自身が本当にやりたいことは何か考えておく
20代、30代の方はあまりイメージできないかもしれないが、40代になると、そろそろサラリーマン生活の終わりが見えてくる。中小企業であれば自分より年上の社員も多くない。筆者のいまの会社では50歳を超えてる人は3人しかいない。40代も私を入れて10人未満である。
もう自分のうえが部長と役員しかいないなか、今後どのようなキャリアを作っていくかそろそろ戦略を練っていく必要がある。転職も最後のチャンスとなる。下記はその人のために作成した動画である。ぜひ、見ていただき、参考にしてほしい。
まとめ
もしかしてだが、そもそも転職して100%満足するケースはほぼないかもしれない。私は2回の転職を経験したが、2回とも失敗で大きな試練があった。1回目は年収が下がって金銭的な面で苦しい時期があり、2回目は会社の経営方針が合わなく悩んだ。どちらも事前準備不足である。
ただし、こういうのはそもそも事前準備ができない場合もある。冒頭でも述べたが、入社してみないと分からないことはたくさんある。しかし、上記の4つを事前に想定しておけば大事故は防ぐことができる。少なくとも入社して半年で辞めるなどの大惨事にはならない。
キャリアについて我々は常に悩んでいるが、いま思えばこれって仕方ないことかもしれない。なぜなら、未来は予測できないもので頑張れば頑張るほど、目の前の大きな壁にぶち当たる。
そのときはこうなりたい自分を5年先に設定していくとよい。焦るが、それに向けて少しずつ成長していく自分がいて心が落ち着く。大好きな本で「嫌われる勇気」がある。読んだことのある方は分かるが、自分の悩みに対して180度異なる解決方法を教えてくれるので、ぜひ読んでみてほしい。頑張れない自分がいるなら前田裕二氏の「人生の勝算」という本がおすすめ。